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酵素の性質を知らないと損ってホント?!無駄なく酵素を取り入れよう!

「酵素」には、私たちの体の中に存在する酵素もあれば、食品に含まれている酵素があり、さらには洗剤にも酵素が入っていたりします。
その酵素、実はとても繊細な性質があって、単純に存在するだけで機能するわけではなく、条件が整うことが必要なのです。


性質を知らないあまりに、その機能が発揮されなければ意味がありませんよね。

そこで、今回は酵素の性質について基本的な知識を身につけて頂くことを目標としてお話していきます。
酵素を無駄なく摂取するために、酵素の性質を知っておきましょう!

酵素って、ただ摂っているだけじゃダメなの?!

酵素

酵素は私たちの体の中や天然の植物などにたくさん存在しています。酵素とはあらゆる反応を助ける触媒のはたらきを持つもののことで、特に生体に含まれるものを酵素と呼びます。
酵素があれば反応が進むのかと思いきや、実は酵素がはたらくには最適な環境が整っている必要があるのです。

それは、酵素は「タンパク質」からできていて、環境や条件の変化によって影響を受けてしまうから。
せっかく摂取したにもかかわらず、酵素の作用が発揮されず無駄になってしまうことも。

だからこそ、酵素の性質を理解した上で取り入れていくことが大切なのです。

知っておくべき3つの酵素の性質

酵素には主に3つの性質があり、知ってるのと知らないでは大きな違いが生まれます。
酵素が多い食品を食べたり、酵素ドリンクを飲んだりする上でも大事なポイントです。ぜひチェックしておきましょう!

酵素は1種類ごとに分解する相手が決まっている!

酵素には「代謝酵素」、「消化酵素」、「食物酵素」などの種類がありますが、さらにその中にも非常に多くの種類があります。その数はおよそ2,000種ともいわれるほど。
私たちの体の中で起こる生体反応には酵素が関わっていて、その分解する物質(基質)ごとに酵素が一対一で決まっています。

酵素反応は「鍵と鍵穴」の関係によく例えられますが、鍵が一つ一つの鍵穴にぴったり合うことが必要なように、酵素と基質もぴったり構造的に合うことで反応します。

一つの酵素は、一つの基質だけを相手として反応するので、例えば、タンパク質の分解にはプロテアーゼ、でんぷん(糖質)の分解にはアミラーゼ、脂質の分解にはリパーゼなど酵素が異なります。

さらに、その中にも多くの酵素の種類があって作業分担しているようなイメージです。
例えば糖質の中でもラクトースの分解にはラクターゼ、マルトースの分解にはマルターゼ、トレハロースの分解にはトレはターゼなどのように働く酵素の種類が細かく決まっています。

私たちが食べたものの消化を助ける作用を期待するならば、1種類の酵素にこだわるのではなく、さまざまな種類の食品からバランスよく酵素を取り入れていく方がおすすめです。
栄養的なバランスも整いやすくなります。

酵素は高温で死んでしまう?!最適な温度は40℃

酵素は熱に弱い性質があり、それはタンパク質でできていることが関係しています。

よく「酵素が死ぬ」「酵素が生きている」という言い方をしますが、厳密には正しくはありません。
酵素は生き物ではないので、生死はないのです。

では、酵素が機能しなくなるのは何が理由かというと、それはタンパク質が変形してしまうことが原因なのです。

一定の温度以上になったり、pHが低過ぎたり高過ぎたりすると、タンパク質が変形してしまって、鍵と鍵穴の組み合わせが合わなくなってしまいます。体温に近い40℃程度がもっとも良い環境で、60℃から70℃を超えるとタンパク質が変形して反応が進まなくなってしまうわけです。酵素の働きを十分に発揮するためには、温度が非常に大切です。

摂り過ぎは無駄になる!コツコツ摂取が大事

酵素は摂ればとるほど酵素反応が進むのかというとそうではありません。
酵素反応は調節されていて、分解された物質が十分な量になると反応が進まなくなります。周囲の環境によって、酵素反応は自動的に止まって濃度を調整するようにできているのです。

つまり酵素を一度に摂ればとるほど良いというわけではないということ。少しずつこまめに摂る方が無駄なく使うことができますよ。

酵素を無駄にしない効率的な摂り方

酵素の性質について理解できたところで、一体どうすれば無駄なく酵素を摂取することができるのかが気になりますよね。
次のポイントを押さえて、酵素を効率よく摂取していきましょう。

酵素はなるべく生のままで摂取する!

酵素は高温に弱い性質があるので、なるべく加熱調理は避けた方が酵素を無駄にしません。この理論は「ローフード」にも応用されています。

野菜の中にも加熱に向くものと、生のままでも食べやすいものがありますよね。例えば、大根や山芋など生でも美味しく食べられる野菜は、生のまま食べる方が酵素をたっぷり摂れます。

また、発酵には大豆のように生食に向かない食材や、ナマモノで保存がきかない食品などの分解を進めて、保存性を高める効果があります。

赤味噌
そのため、発酵食品は加熱せずに、そのまま食べられるものばかりです。なるべく発酵食品はそのまま食べるか、加熱するにしても沸騰させないようにしましょう。

生野菜やフルーツ、発酵食品を毎日食べる

忙しい現代人の食事は気づくと加熱調理された食事や、加工食品などに偏りがちです。
簡単に手に入るスーパーのお惣菜、コンビニフードなどもそのうちの一つ。

絶対に食べるなとはいいませんが、なるべくフレッシュなものを食べるように心がけたいものです。

酵素が豊富な生野菜や発酵食品を毎日必ず食べるように意識してみましょう。

コンビニでもサラダやバナナ、納豆など酵素が多い食品は手に入ります。
朝食や間食にはグラノーラやナッツもいいですが、フルーツや野菜ステッィク、作りたてのスムージーなどがおすすめです。


酵素は体の中に貯めることはできないので、毎日摂り続けることがポイントです。

酵素サプリや酵素ドリンクで集中的に摂取

健康と美容のためには、毎日の食事を整えて、腹八分目を意識すること、生野菜やフルーツ、発酵食品を食べることが基本です。
しかし、忙しいとそうも行かないこともあると思います。

特に野菜を切ったり、フルーツを剥いたり、発酵食品を取り揃えるのは案外手間になるので続かないことも多いですよね。

そこで、無理なく酵素を手軽に摂取したい方におすすめなのが酵素サプリや酵素ドリンクです。植物原料を発酵させて作られた酵素エキスを高濃度に含んでいるので、毎日の栄養サポートとして活用できます。飲むだけでいいので手間もかかりません。

ただし、酵素サプリや酵素ドリンクの中には酵素がほとんど入っていない場合や、添加物が多くて望ましくない成分が入っていることも。体に余計な負担を与えることのないように、中身を吟味して、信頼できるメーカーの商品を選びましょう。

体内の酵素を浪費しない

食べ過ぎや飲み過ぎで消化が常に行われているような状態では、体内酵素が大量に必要になります。
消化酵素が足りないと消化不良になったり、代謝酵素が減ってしまうと、疲れやすくなったり、太りやすくなったりすることも。

どんなに外から酵素を取り入れても、体内酵素の消耗が激しいと供給が追いつかなくなってしまいます。

人間の体では、一年のうちに体内で作られる酵素の量が決まっています。
だからこそ、酵素を外から摂取するだけではなく、体内酵素を大切にすることが大事です。腹八分目を心がけ、暴飲暴食はしない、よく噛んで食べることも意識していきましょう。

性質を理解して酵素を効果的に取り入れよう!

酵素の性質について今回はお話してきましたが、理解は深まったでしょうか?

酵素には特有の性質があり、知らないと酵素を無駄にしてしまうことが分かったかと思います。
酵素が含まれている食品を取り入れるときには、酵素の働きを最大限に活かせるように考えながら摂取することが大切です。

私たちの体にとって欠かせない酵素。正しい知識を身につけて、有効に活用することを目指しましょう!