酵素ドリンクの酵素は死んでる?!正しい酵素ドリンクの選び方
「酵素ドリンクの酵素は死んでいるから意味がない」という話を聞いたことありませんか?
実はこの話には酵素ドリンクに対する間違った解釈と、酵素ドリンクの製造方法に関わる問題が隠れています。
酵素が入っているものと信じて、適当に酵素ドリンクには選んでしまうと実は酵素が入ってないということも。
そこで今回は酵素ドリンクに含まれる酵素についての正しい理解を深めて、本物の酵素ドリンクを選ぶための正しい目線を身につけていきましょう。
Contents
酵素ドリンクの酵素は死んでいると無意味なの?
酵素ドリンクの酵素が死んでいるかどうかについて考えるよりも前に、酵素とは何なのか?酵素が死んでいる、生きているとはどういうことなのか?など酵素について基本的なところを知っておく必要があります。
酵素とは?
酵素とは、体内で起きる様々な化学反応を進めるために必要な触媒となるタンパク質のことです。
酵素には「食物酵素」「消化酵素」「代謝酵素」などの種類があります。
主に食べ物に含まれているのは「食物酵素」であり、植物などに棲みついた乳酸菌や酵母などが作り出します。
食物酵素には食物自身の事前消化を促す作用があるので、酵素と一緒に食べ物を摂取すると消化にかかる負担が減ると考えられています。
また、代謝や消化に必要な酵素を取り入れることで代謝を活発にする働きがあることも注目されています。
酵素は死んでいると意味がないの?
酵素はタンパク質であり、酸や熱に非常に弱い性質があります。
そのため、酵素を摂取しても胃酸で失活してしまい、体に入ったときには死んでしまうから意味がないと考えられているのです。
たしかに、酵素ドリンクの酵素自身は胃酸により失活して、そのものが体内で消化酵素や代謝酵素として働くわけではありません。
さらに、酵素は分解の対象となる物質と「鍵と鍵穴」の関係にあり、分解する相手によって酵素の種類も変わります。
では酵素ドリンクを摂取しても意味がないのか、というとそうではありません。
発酵段階では他にも人にとって有用な栄養分が生成されています。
そのため、酵素ドリンクでは発酵により生成されたアミノ酸や植物自身がもともと持っているビタミン・ミネラル・フィトケミカルなどの栄養を補給できるというメリットもあります。
酵素ドリンクの「酵素」だけに着目するのではなく、全体としての栄養価を考えて摂取することが大事です。
天然由来の「有用菌」を摂取できるメリットも
酵素そのものが含まれているかどうかだけではなく、酵素を生み出す元となる酵母菌や乳酸菌などの有用菌の存在も酵素ドリンクを語る上で外せません。
酵素はそもそも有用菌から発生してくるもの。有用菌の存在があって始めて酵素が生み出されて発酵が進みます。
この有用菌は体内に入ってからも活躍します。
乳酸菌や酵母菌などは腸内に棲みついた善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善に役立ちます。酵素と同じく酸により死んでしまったとしても、死骸もエサとなるので無意味ではありません。
その酵素ドリンクは本物?!酵素ドリンクの正しい選び方
発酵段階で生成された酵素、植物由来の栄養素、酵母菌や乳酸菌などを摂取するには、酵素ドリンク選びがカギを握っています。
単なるジュースや糖質のかたまりに過ぎないような酵素ドリンクを選ばないように、酵素選びの正しい目線を身につけましょう。
希釈や添加物を使用していないこと
価格の安い酵素ドリンクは次のような酵素飲料風のドリンクであることが多くなっています。
・水やオリゴ糖エキスで薄めているタイプ
自然発酵は非常に時間がかかる反応であるため、大量生産には正直向いていません。
そのため、価格を下げ、大量生産するためには自然発酵によらず、発酵促進剤で無理に発酵させる必要があるのです。
また、酵素原液を作るのには大量に野菜や果物を必要とするため、コストも自ずとかかってきます。
あまりにも安い商品は要注意
一概に値段で区別することは難しいですが、酵素原液を自然発酵により作り出すには、大量の野菜、果物と十分な発酵に要する時間が必要です。
そのため自然発酵させた酵素原液を使用している商品は多くの場合で高価になる傾向があります。
逆を言えば、安い商品は原料のコストを下げているか、製造工程を省いている可能性があるということです。
自然発酵に委ねて丁寧に作られていること
酵素ドリンクを作るときに、安い商品では自然発酵ではなく発酵促進剤で無理やりに発酵させている場合があります。
このような製法で作られた商品は本来の自然発酵によらないため、発酵により生成される有用成分も少なくなります。
また、発酵食品とは一般に保存性を高める意味もありますが、自然発酵させていない場合は長期保存が効きません。
そのため保存料を添加する必要があったり、風味の調整で酸味料や香料などを足して調整しています。中には添加物が大量に使われているような商品も存在することも事実。
健康のために摂取するものだからこそ、添加物などの安全性にもこだわった商品を選びましょう。
多少高くついても長い目で見て、体にとって意味のある選択をすることが大事です。
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