酵素が不足するとどうなる？酵素が必要な本当の理由とメリットは？

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私たちが生きていく上で欠かすことができない「酵素」ですが、最近よく「酵素不足」ということが話題になっていることをご存知でしょうか？

酵素が足りないと何となく身体に悪そう…というイメージはありつつも、具体的にどうなるのか、なぜ酵素不足が悪いのかということを正しく理解している人は少ないかもしれません。

恐ろしいことに酵素不足の状態のまま放置していると、単なる不調から病気になってしまうことも。
そこで今回は酵素が不足したらどうなるのか？という疑問にお答えしていきます。酵素が必要である本当の理由も合わせて確認していきましょう！

Contents

酵素のはたらきとは？

酵素不足についての理解を深めるために、酵素のはたらきについて確認しておきましょう。

酵素とはあらゆる化学反応に必要な触媒（反応を促す物質）で、タンパク質からできています。大きく分類すると、酵素には体内に存在する「体内酵素」と食品に存在する「食物酵素」があります。

体内酵素としては、例えば「代謝酵素」「消化酵素」などがあり、食べ物の消化吸収や代謝の促進のために必要な存在です。
だ液に含まれるアミラーゼ、胃液に含まれるペプシンなども体内酵素に含まれます。

食物酵素は主に生の野菜・果物・肉・魚、そして発酵食品に含まれています。食べ物を分解して紹介しやすいように事前消化したり、体内の代謝を促進するなどの役目があります。

酵素ってどうして必要なの？

酵素は人間をはじめとするあらゆる生き物の中に存在していて、生きていく上では必要不可可決なものです。酵素があることで様々な体内で起きる化学反応がスムーズに行われ、生命を維持することができます。

消化吸収・代謝以外にも解毒や新陳代謝の促進、ホルモンの調整などさまざまな体内での反応に関わっていて、酵素が無いと私たちは生きていけません。

酵素不足とはどんな状態のこと？

よく言われている「酵素不足」って一体どんな状態のことなのでしょうか？
酵素不足といわれる状態と、酵素不足に陥りやすいケースを見てみましょう。

酵素があるのに十分に働いていない

ストレスや食生活の乱れにより、体内のバランスが乱れると酵素の働きも鈍くなってしまいます。実は酵素は非常に繊細なもので、至適pH・至適温度などのように十分に活性を発揮するには条件が整っていなければいけないのです。

健康な身体では十分にその役目を発揮することができても、体内のバランスが乱れていると酵素が十分に働けなくなっている可能性があります。酵素の量が不足しているわけではなくても、酵素のパワー不足になっている場合があるので注意しなければいけません。

酵素は加齢によりどんどん減っていく！

酵素は人間の身体の中で作られる量が決まっていて、しかも年齢によりその生産量が減っていくと言われています。若い頃のピークを100とすると、40代では半分まで、60代以降では30以下にまで減ってしまうのです。

好きなように食べて生活していたら、どんどんと酵素は減っていってしまう可能性が高いので、早めに対策を行うことが大切です。

ストレスや疲労が酵素のムダ使いにつながる

酵素は十分に作られていたとしても、その消費が多ければ酵素は次第に足りなくなっていきます。ストレスや疲労で酵素を過剰に消費してしまって、酵素不足になっている現代人も多いのです。睡眠不足で身体
の疲労が溜まって抜けない状態も良くありません。

以上までを整理すると、次のような方は酵素不足に注意が必要と言えます。

☑食生活が乱れている
☑加熱食品・加工品が多い
☑生鮮食品や発酵食品はあまり食べない
☑加齢
☑ストレス
☑忙しい生活を送っている
☑睡眠不足で疲労が溜まっている

あなたはどれくらい当てはまりましたか？項目が多い人ほど酵素不足の可能性が高いと言えます！

酵素不足で起きる不調とは？

では、酵素が足りなくなると、身体にはどんな不調が現れてくるのでしょうか？例えば、代謝や消化吸収に主に関わっている体内酵素が不足してくると、次のような不調となって現れることがあります。

☑消化不良
☑代謝の低下
☑肥満
☑冷え性
☑免疫力の低下
☑腸内環境の乱れ、便秘
☑疲れやすい、倦怠感
☑目覚めが悪い
☑肌荒れ、吹き出物　　など

美容面および健康面にさまざまな悪影響が出てくるので、酵素不足を甘く見てはいけません。さらに食物酵素の摂取が足りないと体の中の酵素の働きも悪くなってしまいます。

放置していると病気にかかりやすくなったり、慢性的な体調不良に陥ってしまうことも。酵素不足による小さな不調は放置せず、気づいたら早めの対処が大切なのです。

酵素不足を解消するにはどうすればいい？

では足りない酵素を補い、酵素不足を解消するには何に気をつけていけば良いのでしょうか？残念なことに酵素不足の原因である「加齢」を完全に食い止めることは難しいですが、毎日の生活の中で少しずつ気をつけていくことで酵素不足は防ぐことはできます。次を参考に、酵素不足を解消していきましょう！

酵素を含む生の食材をたっぷり摂る

外食やコンビニフードに頼ってばかりいると加熱食品や加工品が多くなりがち。このような食品では酵素が不足してしまいます。たっぷりと酵素を含む生の野菜や果物を摂取しましょう。

食物酵素は体内酵素と全く同じように働くわけではありませんが、体内の酵素の働きを補ってくれます。

発酵食品を取り入れる

酵素は生の食材だけではなく発酵食品にも多くふくまれています。味噌やしょうゆ、納豆、漬物などは、植物原料を酵母菌や乳酸菌、納豆菌などの力で発酵させて作られています。

酵素を多く含むだけではなく、すでに食材の分解が進んだ状態なので体の負担を減らして酵素の無駄遣いを防ぐことにもつながります。ぜひ発酵食品は毎日食べるようにしましょう！

新鮮で旬を意識した食生活を心がける

野菜や果物などの生鮮食品は市場から店頭そして私たちの手元に届くまでに時間が経って新鮮さが損なわれてしまいます。鮮度が落ちた野菜や果物は食物酵素のはたらきも落ちてしまっていることも。なるべく店頭では活きの良い食材を選ぶようにしたり、余裕があるならば家庭菜園で自家製の野菜や果物を育てたりするのも良いでしょう。

また、旬の野菜や果物を食べることを意識することも大切です。旬の食物は元気に満ち溢れていて、酵素もたっぷり含んでいます。

マクロビでも身土不二といって、旬を意識して食べることが体に良いと言われているほど。ぜひスーパーに行ったら旬を意識して食材を選んでみましょう。